先日還暦のお祝いを同席させていただいたA先生からの贈り物。ご自身の原点との事。
先生のお父様も教育者として長年ご尽力され、多くの子ども達を教育してきた。お亡くなりになったあとに、教え子達が追悼録を出版。
我々も社会人として第一線に立ち、会社の中では指導をする立場になってきている。
指導をする側は、能力だけではなく姿勢や理念、見識なども含めた人格の多くを見られている。その人格形成の原点はA先生をはじめとした恩師のちょっとした一言や、平らな言葉で言えば雷。
人間社会ってこうやって繋がって言っていると言うことを謙虚に受け止め、あらゆる所にある「人の縁」を感謝で受け止めて糧にしていきたいなと。
また、多少なりとも人を指導する立場(内外共に)として、何か渡せる物があればと常々思っている。堅苦しい偉そうな言い方になるかもしれないが「価値観の伝承と共有」。
最近は、ゆとり教育世代がインターネットという環境を持ったこともあり「価値観は多様性を持って是とする」という観点を都合良く捉えている感が強い世の中になりつつあるような気がする。この観点は誰しもが「No」を挟めない麻薬のような特性がある。
生物生存原則的な観点から言えば「価値観は多様性を持って是」であろう。生存原則とは、進化の中における淘汰への対応という意味。
生ぬるい生活環境の中での「価値観は多様性を持って是」は、ただの薄甘い言い訳にも繋がりかねない。中には社会不適合という結果ももたらしているかもしれない。結果、弱者は「引きこもり」という形になり、強者は「モラハラ」を起こしかねない。
もう一度社会が、地域が、会社が、学校が、家庭が、本来の普遍的な価値観を何処に置くのか。その上で価値観の多様性をどう捉え、どう作り上げ昇華していくのか。こんな事をキチッと思考停止をやめて考えて行く時代だと再認識。
何事にも原点が存在し、人には縁があり、思考には伝承があり、世代間には感謝があり・・・
もう一度謙虚に生きたいもの。
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