今年も終わり。いろいろなことのあった一年だったのか、ただただ大波に運ばれた一年だったのか・・・。等身大の充実感だったのか、身の丈を超える達成感だったのか。まずは、TWSの経営者として、振り返ってみたい。
口幅ったいことだが、数年前からブレークの予感は有った。そのタイミングに対して準備が整っていたかと言われると、準備不足であったと言わざるを得ない。そういう面では、お客様に満足できるボリュームを提供できたかというと残念ながら不足は有ったと言わざるを得ない。また、準備不足の一番影響を受けたのは、スタッフであろう。常に、満腹であったこと。そして、常に追い立てられた感覚が強かったと思う。余裕をどこまで作るのか、これが来年以降のTWSのテーマであると思う。余裕の作りすぎは、利益の低下につながる。余裕の少なさは、品質や機動力の低下につながる。このさじ加減、どの会社でも一番悩むところではないかと思う。
経営者の感覚としては、スタッフ一人一人のキャパシティの総和を超えているとは思わない。しかし、稼働のアンバランスと補給線の伸び具合に大きな問題があり。なので、所々のスタッフのキャパは時たま超えることあり。スタッフは、しきい値を一度でも超えるとストレス耐性は、強化される奴と低下する奴がいる。困難は、人を成長をさせる源泉でもあり、潰す元でもある。来年は、個々のケアをきっちりやらないと、本当につぶれる奴が出てくる可能性あり。そういう面では、まだまだビジネスとして大人の集団にはなっていないというのが実態。
経営は結果がすべてという人もいる。それは間違ってはいないと思う。しかし、結果だけを追い求めるのは経営として決して美しくないと思う。今年は、TWS史上最高の数字をたたき出し、結果だけを見れば、社長として株主にも、従業員にも、社会にも100点以上の評価をもらってもおかしくないと自負をしている。
しかし、しかし、残念ながら自己評価は高くない。心の中では合格点を出したい気持ちもあるが、今年に合格点を出してしまったら、僕は経営者としては失格だと思う。59点が関の山・・・・。今年は、本当に山と谷が大きくできあがった年だった。
具体的な来年度の方針、計画はここでは差し控えるが、このままでTWSが進んだら、とんでもない結果になる気がしてならない。今年は、途中でも書いたが「薄氷感」が強かった。崖っぷちではなく、広大な平原に立ち、端から見ると安定的に進んでいるように見えたかもしれないが、実際には踏みどころを間違うと転落をしかねない感覚。経営者とスタッフでは感覚は違うかもしれないが、同じように何かを感じながら一年間を過ごした奴も多かったと思う。
来年も、我々にとって広大な平野(ニーズ)があり、そこのセンターに立っているのは間違いない。しかし、その足下はまだまだ弱いと言わざるを得ない。今年の薄氷を、厚氷にするためには何をすべきか。社長としても考え実行に移すべきことは見えてきている。この辺に来年は期待して欲しい。
そして、来年のオペレーションにおけるもう一つの課題が「新商品の開発」。ブレークした商品に偏りすぎ。売れる物を、売れるときに売る。これは商売の鉄則であるが、もう一つの鉄則が今年はすっかり抜け落ちている。新商品の開発が全くと言っていいほど行われなかった。新陳代謝が行われなかったことが、2,3年先に影響があると思う。ここは、早急に手を打たないといけない。来年は、新商品開発にシフトをしなくてはならない。
恒例の実名コメント for スタッフ
若松・・・稼ぐという面では何も言うことなし。使命感も強い。役割意識も、目的意識もほぼ正確に持っている。しかし、失敗への学習能力と言う面では毎年同じとを言われるのも事実。今年は、マネージャという役割を持たされて意気込んだが、自分の鼓舞へはつながったと思われるが、本来のマネージャとしての役割を果たし切れたかと言えば厳しい評価もあり。マネジメントスキルは、 1年ぐらいでつくとは思えないので、今年で評価固定をするつもりは無いが、来年はどんなテーマで取り組むのかよく考えて欲しい。大事なことは具体的に、そして定量的に、そして小さく目標やテーマを持つこと。
高山・・・目立ちはしないが、陰のエースと言ってもいい。この人数で稼げる体制を支えていると高く評価できる。しかし、毎年成長を重ねてきたが、今年は少々踊り場に来たかもしれない。ある意味、開発スケジュールをコントロールするマネージャとして、結果的には良いのかもしれないが、失敗をしないためにどうすべきかを常にベースに判断、決断、行動、言動が行われることが、踊り場の要因のような気がしてならない。善し悪しの問題ではないが、次のブレークは気質の転換がポイントかもしれない。大事なことは、常に成功をするためにはどうすべきかと言う思考性を持つこと。そして、未来は過去の積み重ねや延長線上にはなく、破壊と創造だけが未来をもたらすと思うことではないかと思う。
小田島・・・相変わらずのデザインセンスとコンテンツのシナリオ構築能力はピカイチ。この部分に関しては、今年も一切口を挟まずに任せられたのは高い評価。しかし、意欲的に物事に取り組んだか、自分の能力、センスをお客様に別の形で見せるための企画を手がけたかと言えば難しい。今年は、職人頭として取り組む中で、職人は職人なりの組内でのビジョンを見せるべきだったはず。ニーズをコンテンツやデザインに落とし込む能力は天下無敵。ニーズを掴む能力は、 TWSではアラマキが天下無敵。であれば、僕にもっと積極的に関わってくる方が、お互いの幸せで有ると思う。
堀・・・全く僕が想像できない仕事(プログラミング)をやり、そしてそれがTWSの売り上げ、利益、新しいビジネスモデル構築の一翼を担い始めていると言う面では、評価とともに感動をもたらしてくれている。しかし、昨年与えたテーマという面では、どうだったの?と問いかけたい。リーダーシップをどう持つか、来年も同じテーマで見ていきたい。自分に厳しく、そして他人にも厳しく。これは言い方を変えれば、与えられた問題をこなすことではなく、自分で仮説を立て、時自分自身で実行と検証をし、自分で問題を発見し、自分、そして仲間を巻き込み一緒に解決をしていく。こんなことが出来るようになれば、もっと魅力ある男になると思う。
庄村・・・よく冗談ぽっくLadyになったなって言うが、本当に今年は心も、頭もLadyに成長したなと思う。仕事に対しての能力、取り組む姿勢、高い評価が出来る。また、そろそろ後輩の面倒を見る立場になるんだと言うことを伝えていたが、それもキチッと理解をして、多少なりとも行動にその意識が現れたと思う。今年は、会社の体制替えの中で翻弄された中もあり、不足感、不満感も有ったと思うが、来年もがんばってもらいたい。そして、自分の意見が会社をよくし、その結果自分も過ごしやすくなるって言うことを理解し、もっとアピールをしてもらいたい。
黒川・・・期待に対して応えようとし、自分の能力をいっぱいまで発揮するその姿勢と基本的なビジネス能力は、ある意味敬服をしている。会社の実務を支えてくれる、そしてスタッフの陰の精神的な支柱かもしれない。彼女が、いろいろな面で僕を支えてくれているのは事実。しかし、来年は少しペースダウンをしないといけないと思うし、会社として彼女を少しケアしないといけないかもしれない。
内藤・・・成長率という面では、今年の一番株かもしれない。ようやく、自分のポジションを見つけて、使命感と充実感をもって仕事に取り組み、結果も出せるようになってきた。彼が、最終工程をとりまとめるようになって、開発部隊はそれなりに充実したといえる。黒子に徹することを厭わない、その姿勢は高く買える。来年も大いに期待をしたい。しかし、現状の仕事内容はとても会社として大事なことだが、どうやって自分自身の充実感をキープするのか。その方法を考えないと成長はすぐに止まると言うのも理解して欲しい。
渡邉・・・秘書として、なかなかエキサイティング。今年は、いろいろとおもしろい面を見せてくれた。お客様に、渡邉ファンを多く作ったのは関心しきり。来年は、武闘派秘書として共闘してくれると確信。ビジネス感性は、僕に近い物があるので、詰めた話をするとこちらも感化されることも多々あり。来年は、自分をどうポジショニングするのか、今一度僕と話をした方が良いかもしれない。来年も、率直に物事を言い合える仲でありたい。
中村・・・同じ業界とはいえ、全く違うアプローチのビジネスにどのような結果を出すのか不安もあったが、勘の良さとまじめさで、社内でも自分のポジションを早々に構築。周りからの評価も仕事、人物ともに高い。仕事っぷりは、安心して任せられる。しかし、来年は少々セルフマネジメントをきっちりやって欲しい。
渡辺・・・経理の仕事を引き継ぎ、約10ヶ月間。ノーミスで過ごして当たり前のポジションとはいえ、それを実現するのはすばらしい。今年飛び回っていても、一切経理関係で心配事は無かったのは本当に感謝。どうしても経理という立場上、独立して仕事をやることも多い。来年は、ちょっと興味のある別の業務にも手を出してみると、ますますTWSがおもしろくなるかもしれない。
佐藤・・・コンテンツチームのヘルプとして入ってきたが、持ち前の足腰の軽さで、いろいろなことをやってくれるのは本当に感謝。また、仕事の手が早いと仲間の仕事に対しての評価も高い。来年も、職人さんとしてがんばって欲しい。しかし、もう少し目的や目標をピンポイントで掴むことが大事かもしれない。
山崎・・・入社5日間程度でコメントは逆に失礼。来年は、開発部隊の秘書役としてがんばって欲しい。とにかく、状況が可視化されている様にして欲しい。キャラ的には、うちの女性陣に近い物が有りそうなので、安心。
毎年のことだが、今年のスタッフが最強メンバーだったなと思い起こせるのは、社長冥利に尽きる。本当に感謝感謝。色々とややこしい社長かもしれないが、僕から得られる物はまだまだあるはずだから、来年も楽しみにしながら、つきあってください。
公私の私は・・・
今年は、これだけ忙しかったにもかかわらず、坊ちゃんとの生活はめいっぱい充実していたような気がする。夏休みの釧路旅行。愛・地球博への旅行。沖縄旅行。種子島旅行。そして先日のスキー。父親として、普段いないのは仕方ないが、彼との関わりの中で、いろいろな経験や見聞を持たせてあげられたのは、90点ぐらいあげても良いかなと自負しているが・・・来年も出来て本物の父親らしさかもしれない。
女房も、ことし一年たいした病気もせず、特段変わったこともなく過ごせた模様。ほとんど亭主のいない生活も、大変なんだろうけど、それをおくびにも出さず、飄々と生きているのはたいしたもの。本当にこいつでなかったら、まともな結婚生活は出来ていなかったろうなと思う。今年も、仕事にすべてを捧げさせてくれる環境を黙って作ってくれたことには、最大の評価を送りたい。
来年は、どんな年になるのやら。自分の意志でコントロール出来ない物はない。来年も、僕の周りにいる人が豊かですてきな一年でありますように。仕事は、楽しく厳しく。家庭は、明るく大らかに。
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