夕方の幕張の風景。風が強いので夕日がキレイです。富士山も良く見える。さて、毎年恒例の一年間を振り返り。
まずは、公私の公から。
今年は言うに憚られること、声を大にして言いたいこと。昨年予想していた通り順風逆風が吹き荒れる1年だった。予想外というか、想定外だったのは、ボク自身のこと。経営者としてここまで出来が悪いとは思ってもいなかった。昨年までの高収益の陰に隠れていたことが今年は、完全に噴出。
今年は、経営としての結果も全く出なかった。忙しいだけで結果が予定通り出ないという恥ずべき状況。仕事が無くて結果が出ないよりもある意味悪い気もする。社員を疲弊だけさせてしまったかもしれない。
100%経営サイドの問題かと言われれば「違う部分」もあるのは現実だと思うが、結果責任として100%今年はボクの問題でしょう。
心の底から反省をしている。
調子に乗っていた方が結果が出るタイプなので、自分で自分を褒めてモチベーションを保つのが過ぎたというところであろうか。一言で言えば、外に向きすぎ。今後の10年の会社を作っていくのに、外ばかり向きすぎ。誰が作るのか、自分だけで作るのか?ここを大間違いしていた。自分を過信していた。
来年は、会社を変える=荒巻を変えるという視点から動いていこうと考えている。
1)TWSの社長は、社員に敬意と労りを持つことが彼等のモチベーションの原点であることを自覚する。
2)TWSの社長は、社員の生活の行く末、社員の成長の目標を共通認識として作る必要があることを自覚する。
社長しかやったことのない経歴を「だから仕方ないだろ」で居直ってはいけない立場であることをすっかり忘れていました。人間として未熟としか言いようがないでしょう。そう言う生い立ちの中で、人の気持ちがわかるようにならなくては、人を雇用する者として不心得と言われても仕方ない。
また、大いに勘違いしていたのは「社長の言葉は刃になりかねない」と言うこと。判りやすく伝えるために「端的」に言うのが、社員に刃を突きつけてしまっていたこと。修飾語で飾ることは正しいとは思わないが、単語の使い方、出すタイミングは大いに間違っていた。優しい言葉でこれから話そうという事ではないが、まずは「発声」する前に「その単語にどのような意味があるのか?」「目の前の社員はどのように受け取るだろうか?」考えてから話したい。
そして、ボクのオペレーションで一番の失敗は「社員に考えさせること」を間違った方向でやらせすぎたこと。社員に、自分で考えて貰うこと。これは大事なことだと思うのだが、「内向きな事ばかりを考えさせすぎた」。
これは、疲弊するでしょう。また、時間が進むほど「視点がシュリンクしていく」。下手をすると、社員同士で犯人捜しに繋がる一歩手前。
議論は外に向けること。激動の時代と環境の中で、議論のターゲットは外に向けるべきであった。TWSは何を目指しているのか、お客様に何をすべきか、商品やサービスは何をラインナップすべきか。お客様への視点を「無意識に預けたこと」。これは本当に大失敗だった。疲れさせたと思う。本当に申し訳ない。
良かった面も上げておきたい。我が社のノウハウを勇気を持って買ってくださった、某社様には本当に感謝です。そして、それに応えるべく最大の努力をした社員とパートナー会社に感謝。
普通なら、絶対に取引などは出来ないような企業との取引。我が社がお手伝いする前までは、業界では世界最大の企業が担当。そこから仕事を横取りして、リピートオーダーまで頂戴している。これは、本当に自信につながる。色々な意味で「運が良い」という言い方もあると思うが、生意気な言い方だが「必然の出会い」であったと信じたい。
人生の師匠であるHさんから「お前の会社はビジネスモデルの変革時期に当たっている。その産みの苦しみなんだよ」と先日言われた。規模、組織、商品、顧客・・・言われてみるとその時期なんだと思う。
今まで正しいことをやってきたから、今回の新展開があったんだと信じたい。
今年の反省をしっかり受け止め、正しい方向に導けば、ビジネスモデルチェンジは成功するはず。社員個々の話を聞けば、彼等は本当にシッカリしている。任せるところを「しっかり任せれば」良いだけのこと。一番会社で勇気の無いのは、ボクだったのかもしれない。
今年は、未熟な社長が独りよがりでオペレーションを間違え、優秀な社員がバラバラと動いてしまったというのが結論。
年末から、心強い話、空気、雰囲気、見えてきた。うちの連中と一緒にやっていけば、きっと結果は出るはず。ここだけは、強く確信をしています。来年、助けて欲しい。
来年は、必ず「会社を変えること」。そのために、ボクも、みんなも甘えを排除して前向きに取り組んでいきたい。TWSのポテンシャルはまだまだ未開の部分だらけです。会社の中で見えているだけのノウハウではなく、個々人の内なる部分に潜むノウハウ、スキルを統率できれば、作り直しは成功するはずです。
さて、公私の私。
女房、坊ちゃん共に健康であったこと。事故もなく、無事に過ごせたことに感謝をしたい。女房は、変わらず「仕事最優先」を我が家の絶対価値として捉えてくれていること。これはありがたい。何があろうとも「仕事」という主語がついていれば何も言わずに「YES」。これは本当にありがたい。本当は、色々と言いたいことも有るのかもしれないが、ボクに課されている社会からの使命が判ってくれているよう。その献身的な行動は我が家に最適な女房。
子育てもすっかりお任せしているのかもしれないが、楽しむという風ではないが、自然体で何でも受け入れているようで心強い。
坊ちゃん。ほんとこいつは非の打ち所が無い良いガキ。こいつが我が子で本当に助かったなというところ。相手の都合をちゃんと判ってくれる。何でも積極的に自主的に行う。好き嫌い全くない。愚痴をこぼさない。文句を言わない。書けば切りがないくらいの良い子。
強いていえば、本当に小5として「こんなに良い子でいいの?」という贅沢な疑問。このままで行くとは思えないが、自分の子どもがこんな良い奴だったのは本当に幸せ。このままの性格でオトナになってくれれば最高。
屋久島で二人きりで色々と話したこと。多分、男親と子どものうちに行う対話としては最後だと思うが、心の片隅にでも覚えておいてくれれば嬉しい。
また、今年は「27年ぶりの同期会」「徳才堂塾との出会い」この2つ。そして、このblogを通じた新しい出会いなど素敵な出来事も沢山あった。ボクの星回りは引き続き良かったのだが・・・。仕事ではかみ合いが悪かったな。来年は、もっと細やかに、謙虚に、緻密に生きよう。
来年、再び最高の成果を社員、家族と共に目指したい。
ビジネスのかみ合いの悪い中、社員のプライベートにも色々とあった気もする。オトナとして何が責任なのか。ちゃんと考えて欲しい。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。