2006年も終わろうとしている。いま、我が家では、女房と坊ちゃんはK-1と紅白を2画面で見ている(笑)。トーチャンは、もう休みモードではないのでダイニングでお仕事中。
さて、年末恒例のシャチョー具合を振り返ってみたいと思うのでR。先に断っておくが、今年はスタッフの名前をあげての評価はしないことにした。どこからクレームがあったわけでも、泣きが入ったわけでもない。そろそろ止める時期になったなと思う次第。
僕の想いを読めば「これは自分のことだな」「これは奴のことだな」というのはわかってくれると思う。みんなも一年を振り返っていると思う。シャチョーからの視点も利用しながら振り返り、来年の糧にしてほしいなと思う次第。僕が何を想い、何を考え、何を悩み、そして何を成し遂げたのか、ちょっとでも知ってほしい。理解もしてほしいと思うが、なかなか理解しきれないこともあるでしょう。スタッフにシャチョーを理解してくれというのも酷な部分があるのも事実。でも、知ってほしい、感じてほしい。そんなのを1年間つづけてきた。そのまとめを大晦日にしてみようかなと。
□公私の公
・シャチョーとして
経営者として振り返れば、史上最高の売上げを叩きだし、利益額も計画はクリアした。これは、100点を出してもいいだろう。顧客数も微増なれど開拓もしている。結果は昨年に引き続き文句を言われる部分は無しと自負。
しかし、しかしその結果も細かく見ると粗が見え始めている。一番の問題点は利益率の低下。コンサル会社は、仕入れがないだけに利益率は一般の企業よりも高い。TWSも一般企業と比較すれば、十分評価される利益率を確保はしている。しかし、スタッフ数も20名超にもなってきた中で利益率の低下は何を意味しているのか。これは、それぞれのスタッフ付加価値の低下ということ。一人一人のスタッフのポテンシャルをすべて引き出していないと言うことだと思う。当然これは、現場的には稼働の偏りという形にもなっているであろう。また、営業品質の低下も率直に言うと反省している。もしかしたら、今の規模を僕一人で面倒をみることの限界なのかもしれない。ビジネスとして、そろそろ未体験ゾーンに入りつつあるのかもしれない。
ここ数の年の流れを振り返って気がついたことが一つ「コスモスからカオスへ、そしてコスモスへ(向かえるのか)」これが、TWSの姿のような気がしている。
小さな零細企業時代は、僕自身が相対的に強大な求心力となって会社を「秩序(コスモス)」として動かしていた。これがたぶん3、4年前まで。ここ2年ぐらいは、新しいスタッフの数が急増したこと。そしてアラマキさんの外出日数の拡大。これが結果として混沌とした雰囲気を作っていた。それに対して、組織という秩序を導入するための取り組みを求心力として、みんなで努力をしてきた。
しかし、まだまだ求心力としての組織力にはなっていない。これをどうするか。一つの解として、僕自身のキャパシティを再度見直す時期が来ているのかなと言う気がしている。言い方を変えると「どんな会社にしたいのか」これを強く強く考える時期なんだと思う。たとえば、30人の会社にしたいのか、50人の会社を作りたいのか。もしくは、今の20人を限度として規模を追わない。
これもありだと思う。僕自身は器用でもなし、カリスマでもなし、できる(正確にはやろうとしたい)範囲と方策をはっきりとする時期なんだろうと感じる。来年の内部的な経営課題はこんな所にあると考えている。これをどう解決するのかは、仕事始めの事業方針と計画の発表で明らかにしたい。
来年は、追い風と逆風の吹き荒れる1年になりそうな予感がある。追い風はやんでいないが、今年は感じることのなかった逆風を久しぶりに感じそう。商売ですから時には逆風もあるのは必然。社長歴の中で、逆風も何度か経験済み。それも難破規模まで。
逆風の理由はいろいろとあると思うが、ここは来年の戦略に関わる部分なので、ここでは書くのを差し控えたいと思う(なにぶん、あらゆる読者層がいますので(笑))が、逆風の角度、追い風のスピードなどのベクトルの読みだと思います。まぁ、この辺の読みは外したことないので心配無用。ここを風の強さだけで判断すると大失敗をする。思いこみの強い奴は、自分の立ち位置と顔の向きだけで風を読み取る。これ、経営者としては絶対にやってはいけないこと。
ビジネスはベクトル。ただ、ベクトルの読みは独りよがりになりがちなのは経験則でよくわかっている。なので、実は来年の「シャチョー個人」としての目標として「いろいろな人に会う」「いろいろな場に顔を出す」これを徹底したいと思っている。
今年は、自己採点としては59.8点。四捨五入すれば合格点。でも、実質はまだまだ未達成が多いシャチョーだったと思う。去年も書いたが、数字という結果だけで経営を評価したらだめ。数字をあげることが目的ではない。TWSはそんな会社ではない。まして、僕はシャチョーとして数字は結果論派。お客様との関わり、スタッフの努力。この2つをより濃密で濃厚にしていくのが経営者としての使命だと思って来年も舵を取りたいと思う。
・愛するスタッフへ
今年も本当にがんばったなと思う。本当によくやってくれたと思う。結果は出た。ご褒美も出た。
一年間を振り返ってみてどんな気持ちだろうか。
自分のやるべきことを遂行できたであろうか。自分の願望として考えていたことをビジネスでもプライベートでも実現できたであろうか。周りの仲間をサポートできたであろうか。周りに助けてもらえたであろうか。お客様に喜んでもらえたであろうか。お客様から頼りにされたであろうか。何事も前向きに取り組んだであろうか。本来、ルーチンワークにしてはいけないモノをルーチン化してはいないだろうか。積極的に同僚と関わっただろうか?自分の距離で物事を進めていないだろうか?自分の気持ちをうまく伝えられたであろうか。あるべき姿と感情を正しく同僚に理解してもらえたであろうか。常に肯定ベースで仕事を受け取ったか。否定ベースで仕事への取り組みをしていないか。スケジュールを優先するがために品質に妥協はなかったか。品質を大義名分にスケジュールをおざなりにしていないか。単なる慣れを成長とはき違えていないか。自分を過小評価して、成長の自己エネルギーを消していないか。目的と目標をはき違えていないか。目標意識が先行して木を見て森を見ずになっていないか。一つ一つ確認しながら進めたか。石橋をたたいて渡らずになっていないか。優先順位をきちっと考えながら進めているか。いい加減さと規律のさじ加減は美しくできたか。状況に流され本質を横に置いたことはないか。物事の背景や状況を無視して順番を間違ったことはないか。等々
来年は、IKPも結果を少しずつでも出さないといけない。僕は大人として君たちとつきあっている。豊かな人生。幸せな人生。それぞれの価値観や環境で全く違う考えがあると思う。ただ、みんな「大人としてそれを考えながら」仕事をしているか。
大事なことは、仕事は手段でもあり、生活の糧を得るための場だけだと思わないこと。僕自身は経営者ですから、人生のほぼ90%を会社に捧げています。みんなにそんなレベルを求めるつもりは無い。でも、豊かな人生を送りたいのであるならば、会社との関わりの考え方を変えてみるとおもしろい結果が出ると思う。自分の人生を作るのも仕事だし、自分自身を表現するのも仕事だしね。これが大人の世界なんだと思う。使命感、責任感とそして創造を基本とした関わり。これがあると、強烈な達成感が得られる。
来年、みんなに意識してほしいのは「仕事を引っ張り回す感覚」。
「仕事に引っ張られる」こうなると仕事は苦行になります。西洋人の多くは、宗教観として仕事は与えられる苦難というモノをもっていますが、日本人のDNAにはそれはありません。仕事は生活の一部として楽しむ感性があるはずです。僕は、そんなのをみんなにも気づいてほしい。楽しむためには、自分で仕事を引っ張ること。これだけ。
そして、来年はもっとみんなで一体感を持って仕事をしたいなと思う。これは僕も含めて。一体にするためにはどうすればいいか。これは、一つは求心力の問題。個人のカリスマと組織力。もう一つは、それぞれが持つべき、一体で立ち向かうんだという強い意志と想い。
想いは、愛から始まる。自己愛だけではなく、同僚への愛、会社への愛、商品への愛、お客様への愛。
来年は、みんなとどんな関わりになるのか楽しみ。経営者として、数字とともに、社員の成長がモチベーションの源泉。どんな成長をさせられるか、そして成長をしたいのか、一生懸命一緒に考えたい。でも、大人のつきあいと言うことを前提に願いたい。子どもの成長を見守る「親」ではないのが社長。まして、学校の先生でもない。この意味がわからないと、僕とのつきあいは辛いかな。僕は、たぶんキツサとヌルサが極端だと思います。それを理解さえしてくれれば、いい関係が作れます。
最後に、来年の君たちとの関わりのテーマは「いっぱい褒めること、そしてキッチリ叱ること」です。
□公私の私
・最愛の家族へ
今年も1年、本当に健康に過ごしてくれたこと。これに最大の感謝を送りたい。また、相も変わらずの不良亭主(仕事をしていれば良いというモノではないのは理解している)を、全面的にサポートしてくれる女房には本当に頭が上がらない。奴の極楽とんぼ性格があってこその我が家でもあり、僕でもあると思う。
家族に献身的であること。結婚して20年になるが全く変わらない。彼女との出会いと結婚が、今の僕を作っていると心の底から思う。もしかしたら、人生最大のテーマは、最上のパートナーを見つけることなのかなという気もしている。生き物なんて、人間偉そうなことをいってもそんなもんなのかもしれない。
坊ちゃん。こ奴も健康、元気、明るい、積極、優しい、いい加減、まじめ、几帳面、だらしない良いバランスで成長している。普段はいないオヤジと、積極的に関わってくれるその気持ちがとってもうれしい。あまり、父親として評価はされない状況だが、男対男として、けじめをもってこれからもつきあっていきたい。10歳になってきて、人間関係に濃淡が出てきたようで、いろいろな悩みも出てきた感もあり。母親とは違った視点で相談に乗っていきたい。あと、何年ぐらい父親と正面から付き合ってくれるのやら。もしかしたら、ほんの少しの間かもしれないけど、その間に伝えられること、教えられること、体験させられることをできるだけしたい。仕事が最優先なので、約束はなかなかできないけど、今年も約束したことは全部守ったことを誇りとしたい。
そういえば、先日のルスツで久しぶりに本気で怒って、泣かせた。怒られた理由、ちゃんと正面から受け止めてくれたし、心に刻んでくれたようでうれしかった。
今年も僕に、TWS史上最強のスタッフ陣と健やかで大らかな家族を預けてくれたことこと。これを神に感謝したい。そして、スタッフと家族に心よりお礼を言いたい。
来年も、僕に関わる人がすべて豊かで楽しい1年であることを祈って終わりにします。来年も、みんなよろしく。大丈夫よ、アラマキさんは高島歴によれば最強の一年だから(笑)。
でもまっ、調子に乗るなよってこと。
そして、1年間、拙blogの駄ボラ話につきあってくださったお客様(笑)はじめ、いろいろな皆さんありがとう。また、来年もおつきあいください。よい新年をお迎えください。
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