最後のシューマッハ。鈴鹿のコースレコードを書き換えるという離れ業を。
昔のターボ時代などを知るものからすると、なんでパワーダウンしているのに早くなるの?多気筒も使えない。いま、V8の90度(?)なんていう、エンジンの根幹を統一までされちゃって・・・。スリックも使っていないんだぜ。空力ディバイスも規制は年々厳しくなる。
でもでも、限界無く(これはオーバーにしろ)速くなるF1。規制をかけても、それをクリアして速くなる。テクノロジーには限界が無いと言うことなんでしょう。サイエンスとエンジニアリングがダッグを組むと結果が出るという、良い事例のひとつ。
で、なぜに速さの本質的な部分に規制が掛かってもラップタイムは上がるか。直線スピードだけなら、昔の方が速かったでしょう。パワーが下がっても速くなる理由。もちろん、シューマッハの速さは尋常ではないのだろうが、歴史を振り返っても、天才と呼ばれるレベルのレーサー。一発の速さなら、誰よりもというレーサーはいた。今でも、フェラーリに乗せれば、シューマッハよりも速いのはいるでしょう・・・これは、ある面矛盾発言だというのは、判っているので突っ込み無しで(笑)。
それは、全てパッケージングがレースには、最大の結果をもたらすと言うことだと思うな。言い換えれば、バランス。チームそのものも含め、レーサーの能力も含め、ピークパワーだけではなく、過渡特性も含め・・・とにかく諸々。
感性が良くても結果の出せない奴。能力があっても結果の出せない奴。姿勢が素晴らしいのに結果のだせない奴。
学校とかであれば、良いところだけを伸ばす。こんな観点で組織があってもいいでしょう。一部のエリート校なんかはそれで良いと思う。
しかし、会社はそうは行かない。悪いところはカバーしないと、結果が出ない。隠すではなく、埋める。
自分で、悪いところをカバーする。もしくは補強する。これが理想です。しかし、学校と違って悠長なことを言ってられないのも事実。じゃぁ、どうすればいいのか?全体でカバーしあう。これだと思います。
会社全体のパッケージングが、今、TWSには問われていると思います。
会社全体のパッケージングを強固にするためには、何をしなくてはいけないか。それぞれのパートやエレメントに、まず求められているのは何か?判るかなぁ。ここが判らない奴がいないことを信じたい。
何を言おうと、人間社会で組織を作る上で重要なのは2つだけかなという気がしている。パッケージングの根本は、そこにあるような気がする。F1を見ているとよくわかるよ。
ひとつは、実は僕のシゴト。そして、もう一つはみんなの問題(と言う言い方もある意味変かもしれないが)。
もちろん、これは密接に関わりのあることだから、卵が先か鶏が先かは難しい。
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